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ウレタンやラテックスマットレスと加水分解(愛知県岩倉市)

伊藤 大介

おはようございます!


昨日、岩倉市から
ご来店いただいたお客様が
「長年使っていたマットレスを
買い替えたい」ということで
ご相談に来られました

昨日引き取ったマットレスは
そこまでの状態ではありませでしたが
一般的に
表面がベタつき、手で触ると
粉のように崩れていく状態(特にラテックス)

これは「加水分解」と呼ばれる現象で
ウレタンやラテックスといった
フォーム状(発泡)の素材に起こる
代表的な劣化です

せっかくの高反発マットレスも
素材の特性を理解し正しく付き合わなければ
快適な眠りを維持することは難しくなります

今回は「加水分解」とは何か
その原因と防止方法について
整理してみたいと思います

ブログ 1,068日連続更新中!2025年9月26日の投稿です

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加水分解とは何か


高反発ウレタンやラテックスなどの
マットレスは
無数の気泡を含んだ
発泡素材で作られています

この構造は体をしっかり支え
寝返りを助ける弾力性を
生み出しますが

一方で湿気や熱に弱い
という側面があります

空気中の水分と反応して
分子構造が壊れていく現象を
「加水分解」といい
これが進行するとベタつきや粉化
弾性の低下といった劣化が現れます

とくに日本のような
高温多湿の環境では
この反応が欧米よりも
早く進みやすいといわれています

加水分解が起こる原因


加水分解の大きな要因は
「湿気」「温度」「酸素・紫外線」

湿度の高い環境で長く使用すると
素材は水分を含みやすくなり
内部の結合が少しずつ壊れていきます

さらに高温が重なると反応速度が上がり
酸化や紫外線の影響と相まって劣化は加速します

例えば、押し入れに長期間
ビニール袋のまま
しまっていたマットレスが

取り出した時にベタついていた
というケースは
湿気がこもり加水分解が
進んでしまった典型例です

劣化を防ぎたい

大切なのは
素材の特性を理解した上で
環境を整えることです

まず、マットレスは
通気性の良い状態で
使用することが基本

すのこベッド
除湿シートを活用することで
内部の湿気を軽減できます

また、直射日光や高温多湿の場所を避け
定期的に風を通すことも効果的です

長期間使わないときは
ビニール袋に密閉せず
通気性のあるカバーで
保管するのがおすすめです

日常の小さな工夫で
加水分解による
劣化の進行を
遅らせることができます

それでは、おやすみなさい!

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プロフィール

伊藤 大介
前職はレコードバイヤーとして
海外からの買付けを経験後
イトウふとん店に転身
健康を支える睡眠の重要性に気づき
機能性の高い素材や構造に優れた寝具を
海外(主にヨーロッパ)から輸入したり
オリジナルで商品を企画する