おはようございます!
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2025年11月26日の投稿です
先日、近所のドラッグストアで
買い物を済ませた帰り
レジ横のチラシがふと目に入り
何気なく手に取りました
羽毛掛布団の広告でしたが
内容を見ても特に驚きはありません
羽毛はダック
側生地はポリエステル
2025年現在で2〜2.5万円ほどなら
量販店・テレビショッピング
ネットショップで
よく見かける価格帯です
専門店として見ても
「値段相応」という印象でした
しかし今回気になったのは
スペックではありません
大きく書かれていた
「圧縮してコンパクトに!」
の文字
思わず心の中で
「羽毛を圧縮て!笑」と
ツッコミを入れてしまったのです
過去ブログのお知らせ
2022年10月24日から2024年2月29日までの記事は
外部サイト アメーバブログにて書いておりました
↓コチラになります↓
読まれている記事
羽毛布団が温かい理由
羽毛布団(羽毛掛布団)の
温かさの源は
ダウンがふんわり広がり
細かな空気を抱き込む
性質にあります
この空気層が体温を蓄え
外気を遮断することで
高い保温性が生まれます
逆に言えば
羽毛がつぶれたり折れたりして
空気を含めなくなると
一気に保温力が落ちてしまう
ということです
羽毛の枝のように
広がっている部分は
「羽枝(うし)」と呼ばれ
これが折れてしまうと
元には戻りません
羽毛リフォームでも
修復は困難です
つまり一度ダメージを受けた羽毛は
その布団の寿命を縮めてしまいます
圧縮袋は御法度
だからこそ
羽毛布団の収納に
圧縮袋は最も相性が悪い方法 です
圧縮袋は強い力で
一気に空気を吸い出すため
羽枝が折れたり
ダウンが芯から
潰れてしまったりします
専門店の感覚からすると
「圧縮袋で保管された羽毛布団は
ふくらみ不足や保温力低下が起きやすい」
ことは明らかな事実です
ではどう収納するかというと
・不織布の収納ケース
・ゆっくりと空気が抜ける袋
・押し入れで軽く空気を逃がす程度の仕舞い方
これらはまったく問題ありません
大切なのは
「空気を強制的に抜かない」こと
つまり
コンパクトにすること
自体が悪いのではなく
“圧縮”という行為が
羽毛に致命的なダメージを与えるのです
「圧縮」が推される理由
ドラッグストアのチラシにあった
「コンパクトで持ちやすい!」
という表現は
一見ポジティブに感じられます
しかし羽毛の特性を
知る側から見ると
「それ、羽毛にとっては
何のメリットもないのになぁ」
と思わずにはいられません
実際のところ
圧縮は 流通コスト・梱包コストの削減
に寄与するため
量販店や通販の販売側には
メリットがあります
しかし、使う側──
つまりお客様にとっては
デメリットしかありません
専門店として
羽毛布団を扱う時
必ずお伝えする
「圧縮袋は絶対NG」
という注意点は
お客様に長く良い状態で
使っていただくための
最低限のルールです
正しい収納方法を知るだけで
羽毛本来の温かさと
寿命をしっかり守ることができます
それでは、おやすみなさい!
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プロフィール
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伊藤 大介
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前職はレコードバイヤーとして
海外からの買付けを経験後
イトウふとん店に転身
健康を支える睡眠の重要性に気づき
機能性の高い素材や構造に優れた寝具を
海外(主にヨーロッパ)から輸入したり
オリジナルで商品を企画する