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「いいワタ」と言う基準

伊藤 大介

おはようございます!
ブログ 1,142日連続更新中!
2025年12月12日の投稿です

昨日も平日に関わらず
多くのご来店をいただき
誠にありがとうございました

年が変わるというタイミングもあり
「年内にやっておきたい」
というご要望が
高まっているようで

お布団の買い替え
丸洗い、羽毛リフォームと
店内は終日にぎやかでした

その中でお客様から
ふと出た一言が
とても興味深いものでした

「掛布団は、いいワタを
入れてほしいんです。」

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「良いワタ」の基準は掛布団と敷布団で異なる

まず前提として
掛布団にとっての
「良いワタ」と
敷布団にとっての
「良いワタ」は
変わってきます

布団の役割を考えると
敷布団は「体を支える」ことが
目的のため
耐久性と反発力が必要となり
太めでコシのある
わたが適しています

一方で掛布団は
「体を包む、保温する」ことが
役割のため
ふんわり感や空気の層を
つくることが重要です

この目的の違いを
理解するだけで
ワタ選びの基準が
大きく変わることが
分かります

つまり「良いワタ」とは
絶対的な基準ではなく
何を優先したいかで
変わる基準なのです

ミックスわたになるとわかりにくい

お客様の
「いいワタを入れてほしい」
という感覚は

昔ながらの綿布団(綿100%)が
主流だった時代には
もっともでした

当時は綿わたの質によって
軽さ・暖かさ・埃の出方に
大きな差が生まれたからです

基本的に「良い繊維」の基準は
細くて長い繊維

短く太い綿を使うと
掛布団では埃が出やすくなり
使い心地にも影響します

かさを出そうとすると
重量に直結します

しかし現代の綿布団(特に掛布団)は
綿+ポリエステルの
ミックスわたを使うことが一般的です

ミックスすることによって
繊維の安定性が増し
品質差が感じにくいのが実情

「いい」「悪い」の振れ幅が
小さくなった
と言えるでしょう

目的が変われば手段も変わる

さらにややこしいのは
「良いワタ」の基準に
軽さや保温性が入ってくると
綿わたの中で議論すること自体が
難しくなる点です

軽くて暖かい寝具を
求めるのであれば
どうしても羽毛に
軍配が上がります

素材の特性が
まったく違うため
綿わたの良し悪しだけでは
測れません

逆に「綿100%にしてほしい」
という明確な要望があれば
話はシンプル

綿わた同士で
比較できるので
繊維の長さや質で
選ぶことができます

つまり、綿わたでも
羽毛でも
目的が何かによって
“良い・悪い”や
素材自体の選択が
変わるということです

こういった前提を合わせたりする
こともじっくりお話ししますので
ご興味ある方はぜひ
ご相談ください

それでは、おやすみなさい!

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プロフィール

伊藤 大介
前職はレコードバイヤーとして
海外からの買付けを経験後
イトウふとん店に転身
健康を支える睡眠の重要性に気づき
機能性の高い素材や構造に優れた寝具を
海外(主にヨーロッパ)から輸入したり
オリジナルで商品を企画する