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【羽毛診断】フェザー50%(ダウン50%)の布団の吹き出しについて

伊藤 大介

おはようございます!

昨日は日進市から瀬戸市へと
春日井市から比較的近いエリアの
お客様のもとへ行ってきました

特に瀬戸市のお客様からは
羽毛布団の「吹き出し」に
関するお悩みがあり
羽毛リフォームを検討されてました

しかし、現物を拝見した結果
今回はリフォームではなく
処分という判断に至りました
(他2枚はリフォーム)

その羽毛布団には
「ダウン50%・フェザー50%」
と表記があり
生地はポリエステル100%
中身の吹き出しが目立つ状態

今回はその原因と背景
そして
「羽毛布団を選ぶ際に本当に大切なこと」
について書いていきます

ブログ 1004日連続更新中!2025年7月24日の投稿です

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吹き出しの原因は「生地の劣化」だけではない

一般的に
羽毛布団の中身が
吹き出してしまう原因として
まず挙げられるのは
「生地の劣化」です

特に長年使用された布団では
摩耗や裂けが起きてしまい
中の羽毛が噴き出してしまう
ケースが多く見られます

しかし、今回拝見した
瀬戸市のお客様の布団は
目立った裂けもなく
生地もまだ比較的新しいものでした

にもかかわらず
フェザーが複数箇所から
飛び出している

これは通常の劣化とは
異なる要因があると
判断しました

フェザーの割合と縫製の問題

注目すべきは
「中身の構成」です

ダウンとフェザーが
50%ずつという仕様は
一般的に
コストパフォーマンス重視の布団に
よく見られる構成です

ダウンは柔らかく丸みがあるのに対し
フェザーは芯があり硬く
特に軸の先端が尖っているため
生地を押し破るようにして
飛び出しやすい性質があります

↑実際のダウン50%(フェザー50%)の中身

また縫製の観点からも
原因が考えられます

観察してみると
フェザーが出ているのは
縫い目の部分

これはミシン目のピッチ(間隔)が広く
縫い込みが甘い証拠です

特にポリエステル100%の生地は
滑りやすく
綿や超長綿に比べて糸が
しっかり食い込まない性質があります

大量生産品では
このような縫製の甘さが
見落とされがちですが
睡眠という毎日の時間に
使う道具においては
大きな問題となります

長期的な視点で見る「羽毛布団」の価値

「まだ新しいのにもう使えない」
このような残念な事例を
目にするたびに
品質の重要性を改めて実感します

布団は単なる生活用品ではなく
私たちの睡眠という健康と
直結した時間を支える道具です

だからこそ
羽毛布団を選ぶ際には
「長く状態良く使えるかどうか」
に目を向けていただきたいのです

価格だけを見れば
ダウン50%・フェザー50%の布団は
手頃に思えるかもしれません

しかし、中身の吹き出しや
生地の縫製トラブルにより
数年で使えなくなるようでは
結果的にコストがかさみます

羽毛リフォームという選択肢が
あるとはいえ
初期段階で品質にこだわることで
その後の快眠と経済性を両立することが可能です

睡眠の質を守る投資として
品質の良い布団を選ぶことが
結果的に最も安心で
満足のいく選択につながります

それでは、おやすみなさい!

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プロフィール

伊藤 大介
前職はレコードバイヤーとして
海外からの買付けを経験後
イトウふとん店に転身
健康を支える睡眠の重要性に気づき
機能性の高い素材や構造に優れた寝具を
海外(主にヨーロッパ)から輸入したり
オリジナルで商品を企画する