おはようございます!
寝具は毎日使う身近な存在ですが
その中身を実際に見たことがある方は
ほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか
先日、当店で人気の高い
「billerbeck(ビラベック)」の
ウールパッド(厚めタイプ)を
お客様が買い替えされました
その際、ふと
「実際に解体してみたらどうなのだろう」
と思い立ち
試してみました
ドイツの工場で製造工程は
見学したことがあるものの
実物を解体するのは初めての経験です
一見意味のない試みかもしれませんが
やってみることで新たな発見があるかもしれません
ブログ 1,031日連続更新中!2025年8月20日の投稿です
過去ブログのお知らせ
2022年10月24日から2024年2月29日までの記事は
外部サイト アメーバブログにて書いておりました
↓コチラになります↓
読まれている記事
驚くほど頑丈な構造
解体作業を始めて最初に感じたのは
その頑丈さです
一般的な綿布団であれば
側生地を剥ぐのに
5分程度で完了します
しかし、ビラベックのウールパッドは
開始から1時間以上経っても
なかなか進まないのです
本体の中心部だけでなく
円周部分までしっかりと
キルティングされており
糸切り鋏で少しずつ
切っていくしか方法が
ありませんでした
「ここまで頑丈に作るのか」と
思わず感心してしまうほどで
改めて製品としての完成度の高さを実感しました
ウールの中でも特別
解体してみると
表示通り
「側生地」
「中芯のウールキルト」
「巻きわたのウール」が
しっかりと層を成していました
後日、付き合いのある
紡績業者の社長に
「このウールわたを
製綿(打ち直し)できるか」と
相談してみたところ
「ビラベックのウールは
特にクリンプ(繊維の縮れ)が強く
機械にこびりついてしまう可能性がある
しかも数十キロ単位でないと
機械に入れられない」
との回答
それだけ繊維の質が独特であり
通常の羊毛とは
一線を画していることが
分かります
ブランドが大切にしている
特性を改めて実感しました
解体から見えてきた価値
今回の解体作業を通じて感じたのは
ビラベックのウールパッドが
「長く使える寝具」
であるという事実です
見えない部分まで
丁寧に作り込まれているからこそ
寝心地の良さや耐久性が
長く保たれるのでしょう
今回の一見無駄に思える行動から
ビラベックの価値を
改めて知ることができました
必要以上の知識が
またひとつ増えましたが
もしかすると将来どこかで
役立つかもしれません
(多分ない)
それでは、おやすみなさい!
↑LINEにてチャットでお問い合わせください!
プロフィール
-
伊藤 大介
-
前職はレコードバイヤーとして
海外からの買付けを経験後
イトウふとん店に転身
健康を支える睡眠の重要性に気づき
機能性の高い素材や構造に優れた寝具を
海外(主にヨーロッパ)から輸入したり
オリジナルで商品を企画する